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公開日: : 最終更新日:2014/08/05

クレジットカードの素描(カードの目的)

カードの目的

大別すると、個人専用、法人専用、個人事業者専用(ビジネス)、福祉専用等のカード、提携カードなどがあります。目的別に細分すると次のようなカードがあります。

  • 業態別カード発行会社のカード
  • スタンダードカード…特に目的のないバランスのとれたカード
  • 年会費が無料のカード
  • 通信系のカード…携帯電話やプロバイダなどの通信料を節約するカード
  • 音楽系カード…チケット予約ができる特典があるカード
  • キャラクターカード…お気に入りのキャラクターを印刷したカード
  • ヤングゴールドカード…20台の人も作りやすいカード
  • 学生クレジットカード…学生向けのカード、年会費やサービスで特典あり
  • ステータスカード…ゴールド、プレミア、ブラックカードなど
  • 海外取引に強いカード…外貨預金、為替取引、投資信託などの資産運用に便利

カードの機能

  • 金融機能…キャッシング、ローンサービス
  • ショッピング(後払い)機能…今手元に現金がなくてもすぐ商品が買える
  • 決済機能
  •  ID(身分証明)機能
  •  会員制機能
  •  記録機能
  • 安全機能…多額の現金を持ち歩かないで済む
  •  情報機能
  • システム対応機能…ATM, 信用照会端末機、POS端末機対応

カードの利用範囲

使用できるのは国内だけか、外国に持っていっても使えるか、の区別です。業界が幼年期であった頃は 発行されるカードはすべて国内使用onlyでした。

カード会社が成長するに従って海外でも使用できるカードが発行されるようになりました。このカードは、通常、表にinternational と表示されています(この表示のあるカードは世界中で日本と韓国だけです)。

カードの決済方法

クレジットカードの決済システムは多岐に分かれています。基本的なものとしては、国際ブランド会社の多通貨決済制度、わが国固有の自動振替決済制度、全国銀行決済システム、日銀ネット決済システムなどがあり、カードそのものの決済機能としては、

  • 翌月一括払い
  • 分割払い(回数を指定するやり方を含む)
  • ボーナス払い
  • リボ払い(定額リボ払い、定率リボ払い、残高スライド定額リボ払いの3種がある)
  • フレックス払い(リボ払いの一種、会社が決める最低限の金額さえ支払えばある月の支払金額を会員が自由に決めることができる)
  • 前払い

などの決済方法があります。

どの決済方法を選択するのかは原則としてカード会員が決めます。ただ米国では普通に発行されるクレジットカードはすべてリボ決済となっているようです。

決済業務については、カード会社に替わってカード取引の決済を行う決済代行業者が活躍しています。さらに、決済制度そのもののほかに、決済のデータを運ぶ決済チャネルという重要な仕組も見逃せません。

決済の制度は多岐に分かれ複雑ですので、項を改めて説明します。

審査基準

三つのC」という言葉があります。英語の三つの単語 character, capacity,collateralの頭文字Cを意味しています。

昔は、カード会社のベテラン審査員がカード会員になりたい申込人に面談し、三つのCに基準に照らして質門しその結果によって、申込みをOKするか否かを決めました。

Characterは申込人の性格、capacityは返済能力、collateralは担保力です。審査員はface to faceで予断を持たずに白紙で臨みます。警察用語でいう職質や尋問より一歩手前の質門というところです。

申込人は将来カード会社にとって「良い会員」か「悪い会員」かどちらかになります。ここで、最初に書きました「カードを持ちたい人」と「持ちたくても持てない人」が識別されるわけです。

この仕事にはどうしても主観が働きます。審査人のご機嫌がいいときと悪いとき、申込人の人相がいいときと悪いときなど、審査人が複数で働いているとどうしても判断に差が出てきます(米国では、不合格になった人が怒って裁判沙汰にしたケースがあります)。

この欠点を是正するために考えであされたのが「スコアリングシステム」です。このシステムは、第2次世界大戦中に米国で開発され、その後改良されて現在に到っています。

申込人の信用をその人の属性(年齢、居住状況、勤務状態、年収等)と個人信用情報機関のデータを使って、計数的に判断するものです。

最初は手計算で行われていましたが、現在は電子的に行われ、客観性が保証されています(米国では審査で落とされた人が怒って裁判に持ち込んだケースがありました)。システムの中身は非常に複雑で統計学的に組み立てられています。

ステータスを現すカード

カード会員が、社会的に偉い人か、お金持ちか、学生か、普通のサラリーマンか、個人か、法人か、あるいは特別な目的を持つ例えば福祉事業関係者か、等で主として色により区別されて発行されます。

一般的には、スタンダードカード、ゴールドカード、ブラックカード、プラチナカード、プレミアカードなどの区分があります。

インフラ設備との関係

infrastructure、日本語訳「下部構造、社会資本設備」の意味で、具体的には輸送通信設備、鉄道、発電、原発、学校などを指します。略して「インフラ」といいます。(ここでまたちょっと脱線)。

日本人は、横文字(ほとんどが英語、チョッピリ、フランス語)をやたらに取り入れたがる国民性を持っているようです。言葉だけでなく、デザインやTシャツの飾り文字、ダンプカーのドッテパラにまでアルファベットを書き込んで得々としています。

そしてその英語の綴りがときどき間違っているのもあります。綺麗な日本語がドンドン乱れていきます。嘆かわしいことです)。さて、クレジットカード業界はインフラ産業と言われています。

たった1枚のカードを発行するカード業界がなぜインフラ産業なのでしょうか。カード業界のインフラ設備とはどのようなものでしょうか。日本中の端から端まで縦横に回線(電線)が張りめぐらされ、その先に信用照会端末機、POS端末機、ATMが接続され、そらぞれが百貨店、スーパー、金融機関、郵便局などに置かれています。

それら全体をカード業界のインフラ設備と言います。しかもこの回線は国際カードブランドブランド会社によって世界中に張り巡らされている回線にも接続されています。

以上が狭義のインフラです。広義のインフラにはさらに、カード会社が年月をかけて築き上げてきた加盟店網と国際ブランドカード会社による厳しい検査をパスし設備を整えてきた公認印刷業者を加えたいと思います。詳しいことは、後述する「アルマジェロとハリネズミ」の項でお話しましょう。

不正行為対策

カード会社にとって、最も大切な対策は偽造を防ぐ対策です。カード面上だけでも、ホログラム、書名欄の特殊加工、特殊文字の埋め込みなど、いろいろな工夫が施されています。

この外、業界のインフラ設備、すなわち信用照会端末、POS端末、ATMなどにも様々な対策が加えられています。クレジットカードにかかわる不正行為・犯罪については項を改めて詳しくお知らせしましょう。

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