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カードバカ連載 カードあれこれ 第17回 「人口知能で実現してほしい夢」 

半世紀近くクレレジットカード一筋に関わってきた“カードバカ”が、カードに関するあれこれを、独自の切り口で語ります。

                      カード研究家 小河俊紀

皆さん、こんにちは。カード研究家の小河です。しばらくぶりに書きます。古希を過ぎて執筆意欲が衰えてきたのかもしれません。

しかし、そんなことを言っていると、88歳までこのサイトで連載を多数継続された語り部、末藤高義先生から叱られそうですので、気を持ち直して最近話題が多い「人工知能と高齢化社会とキャッシュレス」について、少し雑感を書いてみます。

はじめに

最近、「人工知能(AI)」、「フィンテック」、「キャッシュレス」、「仮想通貨」、「IOT」、「ビッグデータ」といった言葉が新聞・雑誌を賑わすようになってきました。

今年4月に、経産省から「キャッシュレスビジョン」が発表されてから、さらに加速しています。

経済産業省 キャッシュレス・ビジョン(要約版)PDF

 

実際、このクレジットカード徒然日記でも、「キャッシュレス決済比率」はじめキャッシュレスに関する検索キーワードの流入が急増するようになってきまました。

カード業界に半世紀近く関わってきた一人として、そしてカード啓蒙のためにこの連載を4年間続けてきた者として、感無量です。

2030年問題、2045年問題

他にも、最近、2030年問題、2045年問題という未来予測がよく語られるようになってきました。

日本だけでなく、世界の未来が100年単位の激動期を迎えている気配は、直観的にも否定できないのではないでしょうか。

例えば、身近な2030年問題とは、日本の65歳以上の高齢者が人口の三分の一に達し、若年労働力が減る一方、人工知能の普及で失業者が増え、年金受給が細り、各種税金が増えるかもしれない、という日本固有の暗い未来予測(デストピア)です。

ささやかな夢

今の私には、「高齢化社会で、人工知能にこれだけは実現してほしい」との、ささやかな夢があります。

例えば、携帯用センサー(スマホに内蔵)を、関心のある対象物に充てると、名前を即答し、簡単解説してくれること。

例えば、毎年4~5月にかけて、道端にきれいな花が咲き、目を楽しませてくれます。

ところが、花の種類にほとんど知識がない私は、一目でツツジかサツキか見分けがつかないのです。(下記写真は、左がサツキで、右がツツジです。)

花好きな読者は、すぐお分かりかと思いますが、サツキは花弁が少し小さめで、ツツジよりやや遅い5月~6月に咲きます。

さらに、よく起こる体験は、「道端で出会った人の名前が咄嗟に思い出せない」こと。相手は、親しそうに「小河さん」と言ってくれるのに、名前が出てこない。

「どなたでしたっけ?」と言うわけにもいかず、「やあ、どうも。お元気そうですね!」とぎこちない笑顔を返しながら、なるべく速く通り過ぎるしかありません。

そういう時に、「この人は、近所の藤田さんのご主人です。8年前に、自治会の役員を一緒に担当しました。」と人工知能がそっと教えてくれたら、何とありがたいことか。

最近自覚の加齢現象

また、加齢のためか、最近やたら涙もろくなってきました。

テレビで、親子、夫婦、カップル、他人への無償の愛などの場面を観ると、突然止めどなく涙があふれ出るのです。

さらに、殺伐とした凶悪事件のニュースに接すると、犯人の両親の心痛を想うと、いたたまれなくなりポロポロ落涙します。

また、大河ドラマ「西郷どん」を鑑賞しても、その一途さに涙々です。加齢で涙腺が壊れたのかもしれません。もし、人工知能がその心理分析をしてくれたら助かるのですが。

感情年齢を自己採点

人は歳を取ると、感情がどのように変化していくか、面白いチェックシート(日経電子版)があります。恥ずかしながら、自己採点してみました。

自己採点結果は、何と37歳! 若いというより未熟すぎるのかもしれません。すぐカッとするのと、誉められるとお世辞でもうれしいのは昔も今も変わりません。

でも、他人の意見に耳を傾ける傾向が強まったこと、知らないことへの好奇心が増加していること、やたら涙もろい傾向は若いころとはかなり違います。

感情の解説ロボット

「人工知能は感情をもてるか?」というテーマが浮上しています。あくまで超高速な演算機械であるという従来の概念を徐々に覆す事例が起こっているからです。

例えば、昨年3月、カーネギーメロン大学がつくった人工知能が、ポーカーのプロ4名に勝ったことが報じられています。(Asahi Digital)

ブラフ(だまし)のゲームで人間と戦うには、相手の感情の動きを察知することが不可欠です。

ロジックが基本のチェスや将棋、囲碁の世界とは違います。

報じられている情報では、嘘のある人間のしぐさ(目や手の動きの癖)を人工知能が画像解析し、その上手を行ったようです。

さらに、西暦2100年には人間の心理を99%読める人工知能が生まれる、との科学的予測があります。

80年以上先なので自分とは無関係な世界のようですが、今生まれた子供たちには関係があります。

もし、そういう装置が普及したら、おそらく世の中激変するでしょう。警察や裁判所の専門家の多くは失業するかもしれません。

しかし、人工知能によって感情が可視化され、正直には相応の報酬が与えられ、虚言には相応の罰がすぐ下される世界がやってくるとすると、世の中がもっと明るくなると思いませんか?

駆け引きが多い人生をうまく切り抜ける処世術として、人は本音と建て前を操ります。

男女の愛などのラブゲームなら人生の機微ですが、多くの場合は無用な誤解や災いを生みます。

キャッシュレスはすべての金銭取引の可視化を軸としていますが、感情を可視化する人工知能が生まれたら、非常に面白いでしょうね。

 




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